The Green Book [映画]
天才とされる黒人のピアニストと運転手として雇われたイタリア系アメリカがアメリカ南部のコンサートツアーに出かける話だ。黒人も泊まれるホテルなどをリストしたのがGreen Bookで、黒人も白人もそれぞれ差別にさらされる。ハリウッド映画らしいほどほどの敵意とトラブルだから安心してみていられるがそれでいいのか。アカデミー賞をあげるのは安易な感じがするが。天才ピアニストだからどんな超絶技巧を聞かせてくれるか期待したのだが、結局観客に受けるような曲ばかりになってしまったのは残念。
Bill Evansの伝記映画Time Remembered [映画]
私が最初に買ったジャズのLPはBill Evans、Scott LaFaro、Paul Motianという黄金のトリオのSunday at the Village Vanguardだったのは幸運だった。この映画はドキュメンタリー映画でEvansの一生と音楽がどう変わっていったかが克明にわかる。それだけに麻薬からなかなか抜けられず、周りの人々が次々亡くなってEvansが生きる気力を失なっていくところでは胸が詰まる。そんな状態であってもピアノは完璧だというのがすごい。
Evansを知る人々へのインタビューが本編の柱なのだが、Paul Motian、John Hendricks, Orin Keepnews、Bob Brookmyaer、Jim Hallなどがすでに故人となっているのが悲しい。
曲の楽譜が出てくることがあるが、Real Bookの譜面が写るのはどうか。レコードレーベルが写ることがあって、オリジナルのレコードのものではなく再発レコードのものが出るのはどうかね。とちょっと突っ込みを入れてみるが、一杯演奏が聞けて満足した。
Evansを知る人々へのインタビューが本編の柱なのだが、Paul Motian、John Hendricks, Orin Keepnews、Bob Brookmyaer、Jim Hallなどがすでに故人となっているのが悲しい。
曲の楽譜が出てくることがあるが、Real Bookの譜面が写るのはどうか。レコードレーベルが写ることがあって、オリジナルのレコードのものではなく再発レコードのものが出るのはどうかね。とちょっと突っ込みを入れてみるが、一杯演奏が聞けて満足した。
映画「スペードの女王」 [映画]
オペラのライブビューイングはニューヨークのメトロポリタンオペラハウスのものしか知らなかったが、これはロンドンのロイヤルオペラハウスのもの。
原作には出てこないチャイコフスキーが歌わないのに出てきて、それがまた二役で登場するときは歌うという演出で、原作にもこのオペラにも疎い私には、見てて混乱するばかり。口ずさめる曲もないのも残念だった。
原作には出てこないチャイコフスキーが歌わないのに出てきて、それがまた二役で登場するときは歌うという演出で、原作にもこのオペラにも疎い私には、見てて混乱するばかり。口ずさめる曲もないのも残念だった。
私はマリアカラス [映画]
この映画を観たのは今年2月のこと。ミニシアターでやっているのを見つけて行ってきた。ドキュメンタリーだから歌声は本物なのだが、その心揺さぶる声に圧倒された。高校時代にはそのビブラートが深すぎて好きでは無かったが、耳が若かったということなのだろう。太っていたのが舞台に立ちたければ痩せろと言われて必死の努力をしたというところは全く出てこなかったのは、遺族の指示なのだろうね。
映画「私が殺したリーモーガン」 [映画]
ジャズトランペッターLee Morganは出演しているクラブで出演の合間に、奥さんにピストルで撃たれて死んだのだが、共演したミュージシャンと奥さん本人がLee Morganを語るドキュメンタリ。当日は大雪で救急車の到着が1時間以上かかったそうで、もっと早かったら助かったかもしれなかったらしい。バップトランペットから新主流派に行きつつあったから惜しいのだ。この時期東京での上映館が一つのみで一日1回だけの上映だが観客は10人ぐらいと人気ないのだねえ。
ジムジャームッシュの「パターソン」を見てきた [映画]
ジムジャームッシュの映画「パターソン」を見てきた。バス運転手のパターソンが主人公で、暇があれば詩を書いている日常を描いているのが淡々としてそこはかとなくユーモラスで面白い。
ウディアレンの映画「カフェソサエティ」を見てきた [映画]
ウディアレンの映画は欠かさず見ている。前作は死刑台のエレベーターを思い起こさせるサプライズエンディングが面白かったが、今回の映画はどうか。人あたりの良さと押しの強さでのし上がっていく主人公なので、今一つ感情移入できない。ミステリー要素もないので言葉のやり取りを楽しむ映画だ。