ミステリーの本棚：Mercy, by Jussi Adler-Olsen

Mercy (Department Q Series Book 1) (English Edition)

• 出版社/メーカー: Penguin
• 発売日: 2011/05/12
• メディア: Kindle版

入手：Book Off 町田中央店で　読了日：2018/10/22　評価：★★★★★

コペンハーゲン警察の刑事Carl Morckは殺人科から外され、新しい部署（Department Q)を率いることになったが、オフィスは地下の窓のない小部屋で、未解決事件を専門に扱う部署だとのこと。部下はシリア系の変人Assadだけ。最初の事件は５年前に行方不明となったままの女性議員Merete Lynggaardを探すことで、みんなはもう死んでいるだろうから無駄だという。しかし読者は最初の章で彼女が閉じ込められており、爪を立てて何とか抜け出そうとしているのを知らされているので、これは最後には助かるに違いないと思いながら読むことになる。次々明らかになる新事実にワクワクしながら読める。主人公の鬱屈も次第に晴れていくのも楽しい。これがDepartment Qシリーズの第１作で、もう第７作まで出ているから楽しみだ。