かわいい子には旅をさせるな [和書]
日本の小説は読まないのでこの著者がどんな人か全く知らず、スラブ系言語の専門家黒田龍之助さんの本に外国語に付いて書かれた本としてこの著者の「ケナリは花、サクラも花」が紹介されていて、それを探したが図書館で見つからず、手に取った本がこれ。 既に著者が亡くなっている事も知らなかったが、短いエッセイはユーモアが有って、ちゃんと落ちを持ってくる書き方になっていて参考になる。日本の元号がわかりにくく、国際化社会でこれは通用しない、アメリカのヤードポンドも止めて欲しい、(ついでに華氏も)という展開から、突然友達が放ったのは「坪」は残して欲しいと。 外人もこの単位で不動産を語るそうな。 そうだったのか。
韓国語と日本語の外国語の取り入れ方の違いにびっくり。 コピーはCopyだからコピーだと思ってコピー機はどこと訊いても理解されず、コピ(Coffee)のことかと間違われる。 実はボクサ「複写」という言葉があり、コーヒーのコピとは間違わないようになっているのだ。 ハンバーガーがヘムボゴなど、韓国語に無い発音は発音できる音にあわせているのだ。この辺の事情は日本と全く同じだね。 だけどそこに出てくるCakeの日本語がなぜケークにならずケーキなのか? インキ(インクとも言うけど)もそうだね。ペンキはなんだろう。
ちょっと粘着質なエッセイ群なので、それを面白いと思うのだな、フーン。というところも有るがまずは面白著者発見というところ。
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