衣食足りて、住にかまける [和書]
作家島田雅彦が家に関する自分の考えを建築家との対談で明らかにし、その考えを述べ、その考えを貫いて立てた自邸を紹介した本。作家は家に居ることが多いから居ながらにして身体を鍛えられるように、バリアフリーどころか、何かと階段で上り下りを強いられるつくりにし、緊張感を持てるよう階段には手すりをつけない。 3階からすばやく降りるため消防署にあるようなすべり棒で滑り降りられるようになっていると、 愉快なつくり。 我が家も何かと階段の上り下りが必要な家だから、わが意を得たりの気分だ。 この家を作るに当たって建築家と交わした議論や、建てるに当たって苦労したこと、家の構造の詳細も知りたいところだが、サラッと書かれているだけなのが残念なところだ。
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